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バークリーの門を叩く、その1

予告どおり、これ読んだぜ。 憂鬱と官能を教えた学校 上---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 調律、調性および旋律・和声 (河出文庫 き 3-1) まだ上巻だけだが、とりあえず感想書いとく。 はっきりいってとても面白かったし、バ…

最近の読書

実際に読んだものとは前後します。 セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史 (ソフトバンク新書) 最近の文芸批評の動向を掴みたくて読んだ。あんまり文芸批評とかそんなに興味ないけど、最近、一つ自分で批評書いてみようかなって思ったので、軽くリサー…

最近の読書

リハビリ的に徐々に硬い本も読んでいる。英語文献はあんまり手を出してない。論文を一つ読んだくらいだ。 ベーシックインカム 分配する最小国家の可能性 フリー~を読んだ流れで労働・仕事問題に興味があるのでここ数年話題のベーシックインカムについての本…

最近の読書

凍結中にも読書は少ししたけど、それはまた書くとして、元気になってから読んだものをメモっとく。 フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略小林弘人 ダンコガイの推薦帯とかあるから、俺がここでどう紹介しようともう有名な本だ。基本的にはビジネス本なん…

日本語ラップ

なんとなく図書館で借りて読んだけど面白かった。 ヒップホップ・ジャパン陣野 俊史 陣野氏はフランスのラップについても書いている批評家/ライターである。この本はECD、NIPPS、Shingo02、向井秀徳という五人の日本語ラッパー?(向井はラッパーかどうかは…

バンド文化と音楽文化

バンド文化と音楽文化って書くからにはこの二つが違うことを、私は意図しているのだが、実際のところこの二つは意外に区別されない。いやいや「意外に区別されない」と思ってしまう私の方こそ、全体から見ればマイノリティーで、世間一般の人たちはそのよう…

忘れないようにメモだけ

別にメモしなくてもいいのに、本だけは何か書かないと読んだことにならない感じがする。音楽だとそんなことないのにね。まあすぐに聞きなおせばいいけど、本は読んだことすら忘れるからな。 言語の脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか (中公新書)酒井 …

最近の(趣味の)読書

ブログを更新しないのもさみしいので、メモ程度に。 ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))上遠野 浩平 ラノベ入門として最適だった一冊。というかこれくらいの電撃文庫は今で言うラノベというよりも、要するにジュブナイルだ。変な意味でのゲームっぽさ…

読書メモ

以下読んだ。 ポピュラー音楽は誰が作るのか―音楽産業の政治学生明 俊雄 既に日本のポピュラー音楽研究では古典とも呼べる名著。ニーガス、ピーターソンなどに英米における音楽産業論を日本において検証したもの。ポピュラー音楽についての哲学理論的なこと…

最近読んだりしたもん

細かい感想とかはともかく記録用として 美学綱要Benedetto Croce 細井 雄介 クローチェの美学についてなんも知らんので、とりあえず日本語で読めるというやつ。これは最近、出版されたあたらしい訳で読みやすかった。とはいえ、19世紀の哲学が苦手な自分にと…

婉曲語法Euphemism――『哲学辞典』W. V. クワイン(pp. 97-100)

婉曲語法は、意地悪で、もともとおだやかなものだった言葉を、耳障りなものにする力をもっている。たとえば、人間についていうugly(醜い)は、homely(気どらない)、つまり「普通の」あるいは「別に目立たない」という意味の言葉にやわらげられた。しかし…

異常Anomaly――『哲学辞典』W. V. クワイン(pp. 19-23)

オカルト現象はどれでも、すなわち、テレパシー、テレポーテーション、千里眼、幽霊、空飛ぶ円盤の確かな例はどれでも、科学的な心を喜ばしそうなものである。科学者は郡をなし、歓喜の声をあげて製図板や線形加速器の所にもどるであろう。オカルト現象のメ…

メルトはアンセム

ちまちまと大体読んだ。 ユリイカ 増刊号 総特集=初音ミク 雑感としては非常に面白かった。相当の数の論者がそれぞれは結構短いけど、様々な視点から初音ミクを語っている。いつものユリイカとくらべ、一つ一つの文章が短めなのも読みやすいのでよいと思う。…

一冊でわからなかった論理学

論理学 (1冊でわかる)グレアム・プリースト 菅沼 聡 岩波のこのシリーズに手を出すのは初めてだったけど、「一冊でわかる」とかって誇大広告にならないのか(笑) ともかくこれは論理学の入門書として書かれた本の邦訳だ。現代の論理学の広大な範囲全体をカ…

適当に読み散らしたもの

実家に帰っていると、あまり集中した読書ができなくて、とかく乱読しがち。 現代思想のパフォーマンス (光文社新書)難波江 和英 内田 樹 現代思想の入門かつ日常での実践を図るという意味では、以前に触れた哲学思考トレーニング (ちくま新書 (545))と対を成…

適当に読んだ本

硬軟あるけど、とりあえずメモっとく。 行為と合理性 (ジャン・ニコ講義セレクション 3) (ジャン・ニコ講義セレクション 3) (ジャン・ニコ講義セレクション 3)ジョン R.サール 塩野 直之 現在、存命中の大哲学者サールの訳書の新刊。基本的には意思決定とそ…

最近の乱読

実家に帰ってきて、いろいろとバタバタとしているから、論文をじっくり読む機会がなく、そのかわり適当にある本を読み散らしている。 父の本棚にはとりあえず売れている新書の類はほとんどあるから、とりあえず読む本に困ることはない。とは言いつつも、ハズ…

Questions and answers, honesty, lies. Yes, no, you can't, but you can if you just try

ウェブで絶賛(?)のこの本を読んだよ。しかし新書700円って高くないか。1日以内で読める本に500円以上払う気にならんのですよ、最近は。 自分探しが止まらない (ソフトバンク新書 64)速水 健朗 正直言わせてもらせるえると、前のタイアップのほうがよかっ…

研究生活カイゼン!プロジェクト第2回+Store外伝:外山滋比古の教え

id:tanakaxより借りた以下を読了 思考の整理学 (ちくま文庫)外山 滋比古 なんというか元祖ライフハックである。1986年に今のIT化に対応できるような知的生産のTIPSを巧みな文章によって書いたエッセイである。まあ内容は取り立てて新鮮でもないし、中には実…

金と芸術の愛憎関係

貧乏するにも程がある 芸術とお金の“不幸"な関係 (光文社新書)長山 靖生 三浦展の『下流社会』はその内容の是非をともあれ、ここ最近の社会問題の方向性を与える意味で絶大の影響力を持ったが、本書はその「下流」チェック項目にある「自分らしさ」という項…

中世スコラ哲学にちょっと入門

とはいっても趣味で読むレベル。たまたま生協でぶらついて見つけたこの本を読了。 普遍論争 近代の源流としての山内 志朗 哲学書房から出された本の平凡社ライブラリーへの収録。加筆があり、さらに付録として中世哲学人名辞典というのがついていてコレがか…

現代哲学の最前線

友人から借りた以下の本をとっくに読了していたが、何も書いていなかったのでメモ程度書いとく。 哲学者は何を考えているのか (現代哲学への招待Basics)ジュリアン バジーニ ジェレミー スタンルーム Julian Baggini えーと、何にしろ非常に啓発的で刺激的な…

読んだけど記録しない本をまとめて(新書中心)

なぜだろうか俺は、存在論的な無駄にオッカムの髭剃りを当てるクセがある。だからブクマもダイアリーも新たなカテゴリーを創出するのをしばしば拒んできた。でも最近は、まあ後で編集しなおせば良いのだからと、カテゴリーを増やす傾向がある。しかしまた俺…