忘れないようにメモだけ

別にメモしなくてもいいのに、本だけは何か書かないと読んだことにならない感じがする。音楽だとそんなことないのにね。まあすぐに聞きなおせばいいけど、本は読んだことすら忘れるからな。
言語の脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか (中公新書)
酒井 邦嘉
4121016475

まずはこれ。酒井先生の新書。酒井先生はコマバのときに人間の意識のナゾを探求する脳科学の授業を受けた覚えがある。あの時もそうだったけど、基本的に厳密で慎重な科学者なので、とりたてて面白い話ではなかった。科学的実証性は高いものの、余談が少ないというか、基本的に実験データとそこから引き出される結論に終始している。まあ最近のいいかげんな新書を読むより得ることは多いけど。中公新書は地道な新書が多くて好感を持てます。
にしても、日本語で簡単に読める面白い言語に関する研究の本はいまのところピンカーのものぐらいしかなさそうだ。
言語を生みだす本能〈上〉 (NHKブックス)
Steven Pinker 椋田 直子
4140017406

そういえば本郷の「原典を読む」というシリーズものの講義でチョムスキーが扱われていた。なんだか古典的な文学とかと混ざって科学者の著作を読むとか不思議なカンジではあるが、チョムスキーの存在はそんくらい大きいのかーとあらためて思った。