歌を歌おう

師匠の本
歌う国民―唱歌、校歌、うたごえ (中公新書)
渡辺 裕
4121020758

10月の全国大会で関学に行く途中の鈍行で読んだ。(というか鈍行なんだよ。)
えー基本路線は日本文化―モダン・ラプソディと変わらず、唱歌、合唱という側面からみた日本における国民音楽の歴史をおもしろ知識としてお届けする。まあこの類の本は文化研究では王道になったから取り立てて珍しい主張は見られない。新書にしてはしっかりしているが、たしかにハードカバーにする内容ではない。
もちろん、取り上げられる例はおもしろいので、ネタ的にも読める。
例えばこれ、http://www.nicovideo.jp/watch/sm458998、ミク版もあるhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1171454
電波ゆんゆんの元ネタが校歌であるというはなし。
まあこれ宗左近がすげえってだけの話でもあって、宗左近ウィキペディアみるだけでもそうとうに面白い人物である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%97%E5%B7%A6%E8%BF%91
しかし、合唱って最近しないなー、まあ学校から離れると当然なんだけどね。
ちょっと不満だったのは、卒業式の歌のチョイスにおいて仰げば尊しから、旅立ちの歌への変化が単純すぎる気がした。というのも、私の小学生のところの卒業式の歌は巣立ちの歌であったからだ。
巣立ちの歌はモダンやよね。