新宿ユニオンパンク館で購入

時間余ってブラブラ見てて、前から気になってやつとか中古で買ったり。
The Art of Rebellion
Suicidal Tendencies
B00000286Z

スーサイダルのメジャーでのアルバム。マガジンのオルタナ100選で紹介されてずーと気になってたけど、音がメジャーすぎてだめじゃん。小石川図書館で借りたスティル・サイコのほうが良い。
たぶん出た当初はこんな感じの音楽がメジャーの録音技術で発売されてたことはそれなりにすごかっただなあって思うけど、今聞き返してみるとオレンジ・レンチと変わんない気がしちゃうんだよな。まあその辺はコーンとかリンプとかのモダ・ヘヴィとか言われる音楽にも言える。洗練されると同時に陳腐になるっていうポピュラー音楽独特の矛盾というか…
話は少し変わるけど、この前行ったライブの打ち上げでスケーターの人とスケーター・パンクの話をしたけど、スーサイダルとかは当然知ってたけど、サブライムの認知度がこんなに低いのは何故なんだと改めて思った。西海岸系のスケーター・パンクはある意味、今はジャック・ジョンソンとかのロハス(笑)系に繋がって別な認知(要するにJ-Waveなカンジ)をされている現状があるんだけど。というかその辺のカリフォルニア的なもんがすげー脱色されてJ波に染まってる現状ってサブライムとか好きだった人にとってはどうなんだ?アリなの?
RFTC
ロケット・フロム・ザ・クリプト ホリー・ゴーライトリー
B00005GT5O

これもRFTCのメジャー盤。
当たりまえだけどメジャーすぎる録音。まあRFTCはそれを狙ったアルバムでもあるんでいいんだが、やっぱこの辺の90年代のロックって今現在的には微妙である。それでも彼らは偉大なバンドであるし、曲も演奏も良いのだが。
これとか聞くと、90年代のUSのロック、つまりオルタナって呼ばれた音楽が60年代的なロックイデオロギーに如何に対抗したかを考えてしまう。RFTCの過剰なエンターテイメント的な側面は、ある意味シリアスな60年代的ロックに対する、90年代的なロックンロール回帰とも言える。オルタナって呼ばれたロックはさまざまなベクトルでそうした60年代的なロック・イデオロギーへ反抗しているんだが、結局今現在評価されるのはニルヴァーナぐらいで、60年代に反抗しようとしてモロの同じ道を歩んだカート・コバーンであったりするんだよなー。

  • HERESY『20 REASONS TO END IT ALL』

http://www.speedstaterecords.com/jp/releases-j.htm
http://diskunion.net/punk/search_result.php?type=1&for=1&kwd=1480&no_alphabet=1
アマゾンに無い。店内でかかっていて購入。ジャンル的にはファスト・コア。正直、グラインド・コアとファスト・コアの違いがようわからんのであるが、http://www.bounce.com/article/article.php/1890を読む以上、単純にはナパーム・デス以前と以降でわけるようだ。idiot817の「music ジャケがメタルっぽい絵なのがファストコアでグロ写真なのがグラインドコアだと思っていた。違うかな?」というのもおもろいけど。でもメタルっぽくないよヘレシーのジャケは(笑)。
記述的には、ディスチャージ直系のスピードとシンプルな音作り(UK的)、今聞くとエモって言いたくなるような複雑な展開(US的)、といったカンジで、俺にとってはメタルとパンク的な要素が非常にちょうど良くミックスされているというカンジであった。まあディスチャージはもともとパンク/ハードコアなんだけど、それが引き継がれた要素ってのは今日ではメタルといっていいんじゃないかと思う。というか今日でいうパンクってのはエモ的な要素が必須な気がしたりする。エモって言葉も非常に面白いけど、感情的(エモーショナル)ってのはこのジャンル名では構成の複雑さと歌詞のプライベートさ(要するに政治的な罵倒ばっかりじゃなくてw、キッズのライフに言及している)を指しているのだと思われる。
そういった歌詞の意味でもヘレシーはちょうどよい混ざり具合である。
しかしこのドラムは本当にかっこいいよな。グラ・コア的な重さは無くて、軽快に速いってカンジ。