ジャズ大名@ビデオ鑑賞

ワジマ兄さんがお勧めしていたのと、マイク・モラスキーのジャズ本*1を読んで気になって見たやつ。
ジャズ大名
古谷一行 財津一郎 神崎愛
B00005V2LG

なんともナイスなジャケであるが話もこんな雰囲気。
筒井康孝の同名小説を原作とした、疑史としてのジャズの起源。南北戦争終結後も日常的な差別から逃れられない黒人たちが、祖先の母国アフリカへ帰るところが間違って日本に漂着。時は幕末の動乱。東海道あたりの小大名は幕府側にも倒幕側にも肩入れすることもできずに鬱々と日々を過ごしていたが、そんなところに到着した黒人に興味を示し、そのうちに演奏まで初めてしまう。
基本的にコテコテのコメディーなんだが、後半のシーンは圧巻。ほとんど台詞がないまま、延々とお城の地下でみんなが入り乱れて熱狂的なジャズを演奏するのである。琴や三味線、タイラから桶。なんでもありだ。
古谷一行財津一郎などの定番なメンツに含めてミッキー・カーティス、山下洋輔、はてやタモリまで出演している。音楽好きにはいい映画。