最近読んだものあれこれ

まずはマンガから。ほぼ同居人であるid:kasuhoの所持物からの文化的搾取行為である。
バクネヤング 1 (1)
松永 豊和
4091518311

すげー面白かった。バイオレンスどたばたギャグ大阪テイストながらどかしらほのぼのした雰囲気もある。日本の若手の監督とかが映画化するとおもしろいと思うからするように。以下勝手にキャスティング
バクネ:むずい
親分:ビートたけし、もしくは渡辺謙
シロ:田口トモロヲ
忍者:外人なら誰でもいい(笑)
親分の娘:神田うの
プリマ:安田大サーカスのHIRO
ソリガミ警部(だっけ?):ガッツ石松(演技できんのか?)
バクネはだれやろ。

GANTZ 17 (17)
奥 浩哉
4088768264

ガンツである。満喫で読んだ最新のだがそろそろクライマックスを迎えている様子。ここまで荒唐無稽な設定で良くがんばったと思うが、冷静に考えると現実世界で頼りない主人公が異世界で活躍するっていうマンガは少年誌では定番な設定である。それでもなんつーかこの細部でのリアルさ、特に日常のシーンの雰囲気とかが奥浩哉の味であったりして好きだ。

蛮勇引力 1 (1)
山口 貴由
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画像が無いのが残念だ。テラヤマアニさんが絶賛していた『シグルイ』の1巻のほんのさわりだけを読んだときもぶったまげたが、こちらの作品もぶっとんでいる。江戸と現代の東京が融合した未来都市で繰り広げられる活劇のような話であるが、ほぼすべてのコマが格ゲーの「侍スピリッツ」で勝利したあとのシーンみたいに構成されている。つまりありえないキャラがありえない格好でありえない決め台詞を言う(笑)。必然的にコマ割がかなり大きくなっている。うーむこの作者もただ者ではない。

なんというか最近自分のマンガの好みがバイオレンスでカタルシスがあるものに偏っている気がする。

あとちょうど15日にこれを読んだ
八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学 ちくま新書 (544)
佐藤 卓己
4480062440

後半からぐぐっと面白くなる。特に教科書問題での双方の対立をこれまでの活字
による歴史観から声による歴史観へのシフトとして描いているのがなるほどと。