日本ロッククロニクル

借り物をよむ。
日本のロック雑誌についてまとまった文章は今とこ、これぐらいのようだ。
著者は大東文化大の経済学者だったと思うのだが、半端ない知識量でよく片手間でこんな仕事できるのだろうか、と感心した。
やっぱ目玉は卒論とは関係ないけど『ロック・マガジン』の阿木譲のインタビューだろう。俺はほとんどRMについては知らんかったが、この雑誌に比べると『スタジオ・ヴォイス』のスノッブさなんて屁なんだろう。しかし、当時の付録のソノシートとかにはホブラキンとか入っていたようで、なんやら読者がどう思って聴いていたのかわからんであります。阿木譲は最近はクラブDJや音楽プロデューサー講座の講師とかしてるようで、演歌/歌謡曲歌手から出発したとは思えん生涯ですな。しかし、インタビューも一つのプロモーションのように使っているように思われ、はぐらかすような答えばっかりで。俺は「先端の音楽しか興味がない」なんて信じないし、そこらへん音楽批評家としてのカルトヒーローの伝説を意識的に強化してるとしか思えん。