ロキノンメモ

まだ全然進まん。やばいやばっすぎ。十年分って大変やっぱ。

  • ROとMMの論争について

渋谷陽一VS中村とうようの論争はあまり面白くない。しかし、増井修VS鳥居賀句論争はストーン・ローゼスをどう位置付けるかという点で90年代のロックのあり方に関する両誌の差異が出てきそう。

この言説は私が厨房で洋楽聴き始めのころから流通していたように思われる。洋楽誌では大体そろってそういう風潮である気もするので言説*1といっても良いのではなかろうか。それとも、この言説が所謂「ロキノン史観」って奴なのかも?
それにしてもたまに言われる「ロキノン史観」とはどういったものを、みなさんは想定しているのか?大いに興味ありマス。
ただし、この言説は主に90年代のバンドを評価するための差異の基準として使われ、*2実際には、80年代的大掛かりなコンサートを報告する記事もこのころのROには多い。*3
また、この言説はMMではどのように表れているだろうか?おそらく、MMでも80年代はロック不在のディケイドであり、ワールドミュージックなどがそれに代わる存在になっているのではないか?*4
どちらにしろ、90年代のロックを考える上で、この「80年代ロック不在」言説は重要なものと思われる。
ちなみに

google:ロキノン史観

としてみるとこういうオチが…
2chとか引っかからんものね。

ちなみに関連ありそうで面白そうなリンク
id:marita:20030905
私がやってることもたぶん90年代研究なのであるなと思われる。まあリヴァース萌えな日本のファンっている(いた?俺は最初の二枚までしかウィーザーは知らん)だろうな。

*1:この前細川研で言われたとおり、言説という言葉を慎重に扱わなければいけないですが…

*2:そのもっともたるものはローゼス

*3:90年にはポール・マッカートニーストーンズなどの旧ロック大物バンドの来日があったり、マドンナ、U2などの80年代に代表的アーティストの来日が相次いで行われる。

*4:これについては輪島先輩の論文にあたる必要があると思われる。