我が師渡辺裕

今日はゼミで二コラス・クックの原典購読。学問におけるパフォーマティヴな役割について反省的議論。渡辺先生はそこらへんやはり上手くポジションを取ってるように思われる。確かに、学問が現場と接することを反省的にみる必要があるといっても、必ず現場にたいしてパフォーマティヴに働きかけることがいいことではない。むしろ、その働きかけこそ、あらたな言説を作り上げているという認識がひつようであって、その言説自体は果たして、社会的に有用かどうかは学問とは別問題であろう。そういった視点で渡辺先生が「学問ってそんなに偉くないんですよ。」とは今後も肝に銘じるべき。
そして今日も奢りいただいたわけであります。飲み屋で語ること、私の音楽雑誌研究はそれ自体意味のあるものではなくとも、ロッキングオンミュージックマガジンを集めるだけでも意味があるといわれ、多少救われた感である。我、同郷の先輩、輪島氏も、中途半端に美学に媚びをうるよりも、雑誌分析に忠実であれというご教示をいただいた。デスから、これからもがんばってとにかく雑誌集めに励みます。