研究生活カイゼン!プロジェクト第1+回-Searchについての続き

前回予告していたとおり、東京大学情報基盤センターの講習会を受けてきた。有言、即実行である。どうも定期的に情報基盤センターは綜合図書館で様々なガイダンスをしているのだけれども、PRが徹底しいないためか、あまり学生の認知度は少ない。今回はテーマ別ガイダンス「自宅から検索するには?」というのを受講してきたが、結論から言わせてもらえれば、相当にためになった。というか、学部生はともかくとしても、院生として必修といってもいいものだと思う。自分がネット上で様々に試行錯誤して得るために半日くらいかかることが一時間くらいですぐに手に入る。
さて、ガイダンスの内容に関してだが、ガコスと呼ばれる情報基盤センターのポータルを利用して説明される。

ガコスについてはその存在は知っていたが上手く利用することはできなかった。今回の講習でこのポータルの重要性が理解できたので、ぜひともローカルのブックマークに登録しよう。というか、このポータル自体を知らない学生さえいるかもしれない。
まず、ガコスからアクセスできるデータベースは大きく二種類に分けられる。学外からも自由にアクセス(オープン・アクセス)できるデータベースと学内からのみアクセスできるものである。後者は大学がそのデータベースに年間使用料などを支払う形で契約しているためにアクセスができる。しかし、そのような学内アクセス限定のものであっても、一定の登録さえ済ましておけば学外からアクセスできるものもあるのだ。この登録がかなり重要。そしてこの登録に関しては、東京大学情報基盤センターのアカウント(ECCS)が必要な場合もある。まとめると

  1. 学外から自由にアクセス可能(オープン・アクセス)
  2. 登録すれば学外からもアクセス可能
  3. ECCSのアカウントがあれば学外からもアクセス可能
  4. 学内からのみアクセス可能

以上の分類に従って、今回、私の興味に関わる様々な電子ジャーナルやデータベースのリストを以下に記しておく。専門分野が違う場合は、自らGACoSを検索してみてください。どうも医療系のジャーナルが一番豊富っぽい。

1学外から自由にアクセス可能(オープン・アクセス)な電子ジャーナルとデータベース

ジャーナル

データベース

以上はどこからでもアクセス可能であるから、必要に応じてローカルのブックマークに入れるべきだろう。

2登録すれば学外からもアクセス可能

ここではECCSのアカウントとは別に学内からアクセスして一度登録すれば、学外から自由にアクセスできるものを列記する。

3ECCSのアカウントがあれば学外からもアクセス可能

これはまとめて「SSL-VPN Gateway試行サービス」http://sslvpn.r.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/、つまりECCSのアカウントを持っていればアクセス可能なものとしてまとめられる。どうも試行というように試験段階のため、同時接続50人までに制限されていたりする。くわしくは上のサイトにて書いてあるとおり、以下のデータベースにアクセスできる。

  • FELIX
  • Web of Knowledge
  • JapanKnowledge
  • 日本歴史地名大系
  • 日国オンライン
  • LexisNexis Academic

さらにECCSのアカウントを持っていれば

もアクセス可能

4学内からのみアクセス可能

これは多数あり、かつ学外からはどうやっても不可能なのでここでは列挙しない。ガコスの検索を利用して、分野などを絞って探してみればよい。
また様々な書誌データについてのリンク集が総合図書館のサイトにあるhttp://www.lib.u-tokyo.ac.jp/sogoto/search_6.html

以上のデータベースを使いこなすにはまた個別に知識が必要かもしれないが、今回は列挙するにとどめる。ガコスのページのトーレニングのタブを開くと分かるとおり、情報基盤センターはJapanKnowledgeやWeb of Scienceなどの個別のデータベースの講習を行っているようだ。それらに積極的に参加すると良いと思う。
さらに研究に関するTIPSについては情報基盤センターが作っている小冊子『ネットでアカデミック』が非常に良くできている。論文を書くまでの工程に関しての様々なTIPSや参考文献の書き方まで書いてあるからすごい。総合図書館にフリーで置いてあるから東京大学の学生は入手することをオススメする。