誕生日のお祝い手作りディナー

恋人の誕生日に今年もまた手料理でもてなした。今回はおいしい白ワイン(ウェレ・ドリーム2004)を準備して魚介類を中心としたメニュー構成にした。

長ナスはたまたま行った熊本のアンテナショップで買ってみたが、今回このカポナータが一番作っておいしく感じた。基本的に野菜を揚げてホールトマトで煮込むだけなのに、こんなに美味しい味が出るとはまさに料理はマジックである。ラタトイユとカポナータの料理コンセプトの違いも今回作ってみてよく分かった。カポナータは基本的に水気を出さず、味を濃縮させる料理なのである。クリームマスタードソースは以前レストランで食べた味を再現してみた。クリームソースにマスタードを入れると酸味が利いてさわやかなソースになることが分かった。ヤキガキ、ナマガキとカキ尽くしなのは、恋人の好物であるからだ。ナマガキは塩とレモンであっさりと頂いたが、ヤキガキは柚子胡椒をフューチャーしてみた。
スープは今回は手抜き。気合入れすぎてメニュー全体がゴテゴテしないようにしたかった。カジキマグロのソテーは超簡単メニューであるが、美味しい素材で作ればすばらしい。油の乗った白身にウッドの香りがするやさしい白ワインが非常にマッチした。ワタリガニはいわゆるアメリケーヌソースってやつなんだけど、これが今回の一番の難所であった。第一に、一匹丸ごとで売られているワタリガニ珍しく、冷凍物しか手に入らなかった。そのためカニミソの部分が使えなくて、最後の最後までソースに自信が持てなかった。しかしながら、塩を利かせたリングイネとあわせると、あぁあの味だと思う味が感性。なんというかひたすら足し算な料理なんだなって思う。トマトソースに生クリーム入れるとか、正統派のイタリアンでは邪道としか言えないが、美味しければなんでもいいというコンセプトはさすがアメリカ風というだけはある。
総じて、家でレストランのコースメニューレベルのものを作るのは非常に疲れます。酒のつまみ程度なら楽勝だけど、多種のメニューをちょっとだけ作るってヒジョーにメンドイ。しかし、だからこそお祝い事に手料理でもてなすことは意味があるのだろうと感じた日であります。ハッピバースデイ。