地場鮮魚の流通業

実家だから朝からだらだらテレビをものめずらしく見ていたのだが、面白いのがやってたので書いとく。やっぱ久しぶりNHKとか見るといい番組作ってんなと思う。
ビジネスの番組でこれまで流通にのらなかった地場産の珍しい魚を東京のレストランなど卸す商売をやっている西川益通さんというかたが紹介されていた。彼はもともと漁船のエンジンメーカーのサラリーマンをやっていたが、漁業不振のために脱サラしてベンチャー企業を作ったのである。
今まで地場産の魚は地方の漁港で水揚げされても、サイズや量が規格化されてないために中間業者が買い付けることがなく、その地方で消費されるだけにとどまり、価格もつかなかった。西川さんはそれらの魚に目をつけ、地方の市場と都市のレストランを直接つなぐことにより、いままで価格があまりつかなかった魚をうまく流通にのせたのである。サラリーマンをやっていたときの漁師との人脈を活かし魚を買い付け、都内40件ほどのレストランに卸しているらしい。日によって獲れる魚も違うし、規格化されてないので、レストランに卸す為にはそのレストランのジャンルはもちろんのこと客層や好みも熟知していなければならない。時には料理人も扱ったことのない魚を卸すので、漁師から教わったレシピも共に伝えるらしい。
これは確かに流通業であるけど、それにとどまらない魅力をもった商売だと思った。ある意味でのフード・コンサルティング的側面さえあると思う。漁師側にも珍しい魚にどうやって付加価値をつけて、流通に乗せるかのアドバイスをしているらしい。社会の変化に適合し、なおかつ独創的で楽しそうな商売だと思った。
参考
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/interview/050613_nishikawa/