音楽への飢餓感

「最近の音楽おもしろくねーよな!」とかいってる奴の9割は、ただそいつの聴く音楽がおもしろくねえだけであって、この世界に、この世界のあらゆるミュージシャンたちに何の責任もない。
だけど、俺らってのは自らの人生の歩みとともに音楽の歴史を見るから、そいつの人生がつまんないときは鳴ってる音楽だってつまんなく聴こえることは仕方ないもんでもある。
逆に、この俺の人生のかったるさが目立ち始めるや否や、俺はこのどうしよもないつまんなさを音楽が埋めてくれないのかと、「最近の音楽おもしろくねーよな!」とか言いつつも、レコード屋に、ライブハウスに入り浸る。
つまりはむしろ、そんなような飢餓感こそ音楽を聴く唯一の理由だったりして。
これは幸せなことなのか。
真に幸せな人には文化はいらない。奴は動物なのだから。
ってかなかんじでひっさしぶりに渋谷のタワレコなんぞやに行ってきた。CDはなんにも買わんかったけど。
とにかく自分のアンテナが鈍ってて、現在の地図も目的地もわかんないありさまなので、2000年以降の音楽を整理しようと思ってみたり。あーその辺詳しい人と小一時間話したいな。
洋楽のロックでは大体おいしいとこはポストロックって言葉で一括されてる。まあUKのロックはいまだになんつーかUKのロックなんだが、ポストロックというジャンルの特徴はかなり全世界的なとこみたい。USに限らずいろんな国のバンドがポストロックで語られている。確かに洗練されたバンドが多く音はいいんだけど、これって90年代オルタナ以降のロックのプログレ化のようにも思われてくる。そう考えるとUKのバンドはなんだかいつも世界を背負ってるみたいでロックだな、と逆に思えてくるのでもある。
あとマス・ロックっている知らんジャンルがあったけど、要は多人数のロックてことなのかな?誰か教えて。
まあポストロックにしてもロックバンドの多人数化はひとつの流れでもある。この辺もプログレくさい。それに対して日本のインディーロックは2人バンドとかの少人数かの流れもあっておもしろい。あふりとか。
あと日本の文脈で言えば、今年はフジロック10周年ってことで洋楽ロック系雑誌が特集を組んでる。日本におけるロックという文化に対してロックフェスはいかなる影響を及ぼしたかってことは確かに興味深い。

とにかく今!今聴くべき音はなんなんだ!
ってかやっぱ自分でやるべきなんじゃないか!