先月の事だが

姉の結婚式のために帰沢(金沢に帰ることを我々の間ではこう言う。)した。奇妙な家族関係の結婚式で、なんともいえない感慨の中、自分はカメラマン役に徹して、親類であるという複雑さを回避した言える。ともあれ姉が結婚したことは我が家(ってなんだ?っていうのは置いといて)にとって良いことであるし、なによりも祖父祖母が喜ばす意味では素晴らしいことであった。残されたのは私と父母、姉の間の問題である。
実家にあった本で読んだのは
すばらしき愚民社会
小谷野 敦
4104492027

極めて正論だと思う意見ばっかりで逆にちょっとつまらなく感じた。ポストモダンの思想を「やけくそ哲学」というのは良い表現だと思ったが、そのようなやけくそぶりに冷淡に冷や水を浴びせる小谷野氏の態度もなんだか結局ポストモダニズムの一つのアラワレのような気もした。