卒論完成

しました。今まで応援してくださった方ありがとうございます。この日記で書いたり、コメントしてもらったものも参考になりますた。

興味があって読んでくれる方がいればメールなどで送ります。後日ウェブで公開したくも思いますが、どうやった公開がいいのかまだわかんないので。バンドのサイトに載せようかな(笑)

タイトルと目次を引用しときます。

音楽雑誌におけるロック批評の構造
雑誌『ロッキング・オン』における渋谷陽一の美学


1.0 序――十代の私の戸惑いと「妄想型」雑誌

2.0 『ロッキング・オン』の誕生と渋谷陽一の「いらだち」

2.1 ロック受容期における活字メディアの空間
2.2 日本のロックの本格受容期における『ニューミュージック・マガジン』の役割
2.3 『ロッキング・オン』の批評の立場――「客観主義」批判から「切実さ」へ

3.0 『ロッキング・オン』の成功と「ロックとしての正統性」

3.1 『ニューミュージック・マガジン』のロックの美学――「民俗音楽としてのロック」と「芸術としてのロック」
3.2 『ロッキング・オン』のロックの美学――「切実さ」を糧としたコミュニケーション 
3.3 渋谷陽一の美学と『ロッキング・オン』の成功

4.0 残された結論――『ロッキング・オン』の「妄想」と大衆文化としての批評

1章のタイトルはちょっと突っ走りました(笑)やっぱ掴みが大切かなと。
2章は日本のロック雑誌の誕生の中で、いかに渋谷が自らの批評の立場を作りあげたかを明らかにしました。
3章はその渋谷の批評の美学を明らかにすることで『ロッキング・オン』の成功の理由を探りました。
4章はその『ロッキング・オン』の成功が広瀬陽一などによて「妄想型」雑誌の氾濫と呼ばれた理由を、90年代の時代状況ともっと一般的な美学の批評という問題から考えました。

思った以上に美学らしい論文に仕上がった気がします。ロック雑誌や日本のサブカルチャーでの批評ということに関心がある人のために少しでも有意義なものとなればうれしいです。
それにしても自分の作った参考文献表を見たらすごいへこんだ。ロキノンやマガジンなどの音楽雑誌とか平凡パンチとかSPAとかクイック・ジャパンとかそんなんばっかやんけ。参考文献で判断するととんでもない卒論だ。

あとは入院のために語学など勉強しなければ。