ダウンシフター
減速生活。
このところ日記を更新していないのは取り立てて書くこともなく、貧乏でひたすら自炊したりしてるだけなのだ。生きている。
一日の支出が300円程度のミニマルな生活を送っているとわかるのは、やはり現代人の欲求ってのは必要から生じるもんではなくて社会的に生じるのは確かであるということ。つまりこんな生活を送っていても実際には苦ではなくとも、消費社会に取り残されたような疎外感はあるということである。
- 作者: ジュリエット・B.ショア,Juliet B. Schor,森岡孝二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/10/27
- メディア: 単行本
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日本でもこの傾向はもうすっかり定着していて、先日何気に見た男性ファッション誌になんかでもセレブなどの言葉は誌面に踊っていたのである。いつの時代もお嬢様にあこがれる女子とは違って、基本的に男子の戦後のユースカルチャーってのは60年代のカウンターカルチャーをひとつの手本として、社会構造の下方向への卓越化を行うもんなのだが、00年代にはこうも露骨に上層の文化を手本とするようになったのだなと感慨はひとしお(?)だったのである。まあそれでもその男性誌において紹介されているセレブとやらはただの高給取りではなくて、デザイナーなんかのいわゆるカウンターカルチャーが出てきた後のオルタナティヴな文化の産業における職種だったりはするのだけれども。
*1:この本ではまだセレブって言葉は使われてないが