尾崎・・・そして世代間のギャップ

http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20040329
の話でいっぱい人きとるみたいので、一応なんというか最近の若いもんはみたいなはなしをしてみよう(笑)(テメエも十分若いだろ!偉そうに言うな!とか批判されそうですが、ただの雑感として読んでください)
はじめ栗原さんが話された五人の音楽の趣味聞いて「なんだ今の若いもんはやたら音楽マニアだな。」と思ったのですか、どうやらいわゆる音楽通とかマニアックな人ではないような気がしてきました。というか今の音楽聴取においてマニアックとかマニアックじゃないとかいう基準はもう使えないのではないか?
僕ら(とかいうとROみたいけど笑)の世代のときには確かに、音楽的にマニアであり通であったりする人がいて、そういう人らはリアルタイムではない過去の音楽に詳しかったり*1限られたシーンで盛り上がっている音楽に詳しかったものです。そして普通の音楽リスナーとよばれる人たちはTVで流れるような、オリコンで上位に位置づけられるような音楽を聞いているとされていたと思います。
ところが今の若者は(オマエモナーですが・・・)そのような区別がなりたたないような気がします。マス・メディアとしてTVが優位であった時代は終わりつつあることは、みなさんある程度納得されると思いますが、音楽聴取の影響という部分でもTVの力はおそらく衰えているでしょう。しかし、それに代わってインターネットが唯一深い影響を及ぼすことになったとも思いません。むしろ活字、TV、ラジオ、映画、インターネットなどの様々なメディアに音楽聴取のチャンネルが分散されたと思います。*2
僕なんかにとって今80年代のバンドブームの音楽を聴いたりする人は音楽マニアだとしか思えなかったのですが、そのような判断は
TV=マジョリティー=リアルタイムの音楽を流すメディア

活字、ラジオなど=マイノリティー=リアルタイム意外の音楽も扱うメディア*3
という対立でものを考えているせいではないかと自己分析してしまいました。
あと音楽聴取におけるインターネットの特別に優位な影響は先程否定しましたが、近ごろの若いもんは(笑)音楽の背景的な知識をなしに過去の音楽と現在の音楽をほぼ同等なものとして聴取しているのではないかと想像します。つまり、いわゆる過去の音楽マニアの人々が持っていたウンチク(○○年代のどこどこのどんな人たちによる音楽で、プロデューサーは誰々で、ナントカというムーブメント・・・)とかを取り払って直で音楽(というか音そのもの、データで音楽を聴くことによって物理的な媒体も消えているのかも)と繋がってる感じがします。つまり、「今聴いている音楽は何時のどこの国のなんと呼ばれる音楽か?」とか聴いても応えられないというか、そもそも音楽を聴く事とそんなこと関係あるのというか、そんな質問が成り立たない状況というか・・・で、その感覚が現代のインターネットやデータとして音楽を聴く聴取スタイルの影響によることは確かであるとは思います。
とそんなこと書いてる内にサッカーが同点、そして逆転と動いてますが・・・こんなこと書いてみようと思ったもう一つのキッカケは、この前渋谷サイクロンでしたブッキングのライブの事なんですが、対バンの方々の音楽的背景がほとんど予測できなかったということがありました。なんかオジさんみたいな感想なんですが*4「近ごろの若いもんはいったい何聴いてバンドをやってるのか皆目見当がつかん」というか、つまり服装とか音楽自体の形式とかで特定音楽ジャンル、カルチャーに帰属させられないというショックがありまして。まあ具体的にはスーパーラヴァーズとかの若い少女的パンク趣味の格好で演じられる変拍子のへヴィー・ロックであったり、デビロックのTシャツで演じられるミクスチャーロックの演奏と尾崎みたいなヴォーカルが合さったバンドとかでして。
まあオジさんになっただけかもしれません。というか長く書き過ぎてちょっとわからんくなってきましたが、取りあえずサッカー勝って良かったね。

ってか同じようなことはもっと分かりやすく既に書かれていました。すんません
http://www.socion.net/soul/index.php?itemid=311
やはり、後から生まれてくる世代をエイリアンのように古い世代が感じることは、これまでも何度も何度もあったことでとりたてて特別ではなく、ただ俺年取ったねっと感じる次第。というかそれはそれでショックであったり

*1:といってもどちらかというとリアルタイムの音楽のルーツにあたる過去の音楽であり、全くリアルタイムな音楽と接点の持たない音楽を好む人は音楽通とかマニアというよりもう別次元で変な人扱いされるが・・・

*2:そして忘れてはならないのは親兄弟やクラスの友人という人というメディアの影響力です。この力を疎かにするとどんなメディア論でも信憑性に欠けたものになるでしょう

*3:もちろん活字やラジオでもメジャーな音楽は扱われますが、ただマイナーな音楽は殆どTVでは扱われないといった対立軸に限ってとりあえずこう位置づけました

*4:実際にライブハウスでやる素人のバンドにとって22とかもうオジさんみたいなものです