修士論文の目次だけ公開

改訂版をお世話になった人に読んでいただいていますが、今、TeX化を進めている。とりあえず目次だけ宣伝として書いておく。今後、投稿論文などで発表するので、ウェブ上での発表は差し控えるが、将来的には何らかの形で公開する予定。

タイトル:トラックとしてのロック――ロック・ミュージック作品に関する存在論的考察

<目次>
第1章 序 INTRODUCTION
1.1.0 存在論という方法論
 1.1.1 クワイン的な観点から
 1.1.2 社会構築物に関する存在論
1.2.0 作品概念
 1.2.1 作品への攻撃と擁護
 1.2.2 佐々木における作品の本質規定
1.3.0 音楽作品の存在論
 1.3.1 音楽に関する様々な問題
 1.3.2 音楽の哲学における音楽作品の存在論
 1.3.3 デイヴィスの三分類


第2章 ロック・ミュージックにおける作品としてのトラック TRACKS AS WORKS IN ROCK MUSIC
2.1.0 ロックとは何か?
 2.1.1 「ポピュラー音楽」概念の問題点
 2.1.2 「ロック・ミュージック」概念の問題点
 2.1.3 本稿における「ロック・ミュージック」
2.2.0 ロック史における録音技術とグラシクの存在論
 2.2.1 ロックとロックンロール
 2.2.2 録音の美学と存在論

2.3.0 スタジオ・パフォーマンス?
 2.3.1 デイヴィスの三分類の確認
 2.3.2 カヴァーの問題
 2.3.3 ライブ・パフォーマンスの重要性
2.4.0 トラックとしての作品と曲、ライブ・パフォーマンス
 2.4.1 トラック概念
 2.4.2 トラック、曲、パフォーマンスと明示関係
 2.4.3 ロック・ミュージックの二元論的存在論


第3章 本当にロック・ミュージックの作品はトラックなのか? ARE TRACKS WORKS OF ROCK MUSIC, REALLY?
3.1.0 トラック概念の問題点
 3.1.1 アドルノ主義的批判
 3.1.2 トラックの正統性
 3.1.3 《トラック》概念の範囲
3.2.0 ロック・ミュージックにおけるトラックの重要性
 3.2.1 アクセス可能性
 3.2.2 ロック・リテラシー
 3.2.3 サウンドとトラック


第4章 ロック・ミュージックとその他のポピュラー音楽ジャンル Rock Music and Club Cultures
4.1.0 「ライブ文化」と「ディスク文化」
 4.1.1 二つの正統性概念
 4.1.2 「フォーク音楽的」作品と「レコード音楽的」作品
4.2.0 トラック構築
 4.2.1 「ロックの死」
 4.2.2 ポストロックとクラブミュージック
4.3.0 ライブ・パフォーマンス