メガネ萌え女子にお届けする、メガネロック5選

以前、id:chickareeさんが「音楽聴きたいけどなにかいいのないのー?(exceptレゲエ+アーティストの顔がかわいくないの)」的なことを書いてて、俺もなんかお勧めできるようなものがないかなとか考えて見たのだけど、女の子に薦めるいい音楽一般みたいのはちょっと漠然としすぎて難しいと思ってなんにも思いつかんかった。普段俺が聴いてるようなロックと薦めてもなーとか思って。(しかしそのわりにはその後の日記にテネシャスDを気に入ったと書いてあって腰が抜けた。だいたいジャック・(本人はJBと呼ばれたがってる)・ブラックはかわいいのか?)
で今回はもっと対象を絞ってメガネしてるロック・ミュージシャンでお勧めをと考えた。これならいける、といってもid:chickareeさんがメガネ萌え女子かどうかは知りませんが。

Weezer (Blue Album)
Weezer
B000003TAW

最初はこれ。キング・オブ・ザ童貞パワーポップウィーザー。自分的にも当時その童貞力(?)によって日本の女の子に大人気になったというつわものである。懐かしいのは当時、タナソーこと田中宗一郎がやっていたフリペーパーでその言動が逐一報告されていたことである。なんてったかなあのフリーペーパーは。当時の洋楽ロックのミーハーなファンジンであって高校のころすごく愛読していたが、その後できたスヌーザーはレディオ・ヘッドを扱いだしたころから気持ち悪い方向にいって読むのをやめた記憶がある。
おっとっと話が単なるロック雑誌回顧になっちまった。そうそうこのジャケではメガネかけてないけど、ヴォーカルのリヴァースはその後メガネかけて登場することが多くなった。このファーストアルバムがヒットして自身つけたのでしょうか。まあ自信つけたのはいいがセカンドは自分のセックスとか性癖とかの歌を作り出して当時は「童貞から鬼畜になりやがった!」っと言われたものだ。
音は結構激しいが非常にポップなんで聴きやすい。そしてシングルカットがなんといっても『バディー・ホリー』。相当アメリカで売れたらしいけど、そのタイトルが史上初のメガネロッカーのバディー・ホリーってとこが今回の企画にマッチしてる。哀愁漂ったイントロからいきなり明るくはじける名曲です。
Crazy Rhythms
The Feelies
B000002GJA

お次は上のウィーザーの元ネタ的ジャケットのフィーリーズ。相当マイナーなアメリカのインディー・ロックであります。ウィーザーが出たときも、こんなジャケで大丈夫なのか?と思われたのだが、それより十年以上前にこんなヒドいジャケでリリースするなんてたいしたものだ。でもメガネしっかりかけてるでしょ。どことなくインテリっぽい雰囲気も出しててそれ好み女子にはもってこい?
ところが音のは「こいつらバカか?」と思わせるようなシンプルさであります。霧の中から颯爽と表れたギターがなんとなく通り過ぎて、申し訳程度の歌メロが出てきて気づけば終わってる。まあリズムのほうはクレージーって名をうってるだけにそれなりに緻密なのだが、グルーヴの対極のような淡々としたリズムをサンドペーパーやら良くわからんものを使って出しています。まあそれでもそれなりにポップなメロディーもあったりして、後のUSインディーのパワーポップにジャケット以外も引き継がれていなくもない。
あとこのアルバムにはちょっとだけ逸話があって、田島貴男オリジナル・ラブのバンド名(ユニット名?)の由来となる曲が入ってます。しかしなんでこんな曲名をバンド名にしたのか良くわからんくらい、よくわからん曲です。オリジナル・ラブが好きな人が聞いてもたいした興味わかんと思う。

Noon Chill
Arto Lindsay
B0000069SX

そろそろロックかどうか怪しくなってきたけど、次はアート・リンゼイのソロ。ってかこれはメガネっていうか水中メガネですけど。でもいつも本人はメガネかけててウディ・アレンのような情けないけどイカすルックスをしています。
音はボサノヴァドラムンベースが合わさったようなオシャレな感じです。夏に冷えたビール飲みながらボッーと聞くには最適でしょう。レゲエがNGってことで、少しダブっぽい要素が入ったこれはどうとか思ったけどたぶんいけるでしょう。ってかレゲエのどういった部分が駄目なのでしょう?まあこのアルバムオシャレとはいったもののそれなりに実験っぽい音が入ってるので人を選ばないことはないのですが。
あとロックかどうか怪しいといったが、アート・リンゼイはそもそもDNAっていうノーニューヨーク一派のめちゃくちゃなロックバンド出身です。有名な逸話として坂本龍一がアートにDNAが好きだとかいったら、アートは「お前の音楽は嫌いだ」とかいったとか。そんなロックしていたころのアートとは思いよらんほどソロは洗練された音楽となっています。そしていつのまにか坂本龍一と共演まですることになって…俺にとってのロッカーとしてのアート・リンゼイはそこで終わりました(笑)

マザーシップ・コネクション
パーラメント
B00005FGSJ

というかもうかなりきつくて、飛び道具系。だってやっぱりロックでメガネって最近こそ多いが、意外に少ないのだもの。ジョージ・クリントン率いるパーラメントの傑作ファンクアルバム。何人いるかしらないがクリントン一派にはメガネは多いと思う、クリントンもしてるときあるし、ブーツィーもしてる。というかメガネを通り越してなんかよくわからんキラキラが付き捲っているもんだったりするのだが。
Pファンクってのは人に薦めるときなんて言えばいいのかわからないし、自分でもなにが好きなのかよくわからんかったりするけど、イメージー的にはポンキッキのような明るさが魅力だと思います。クリスマスにももってこいだし。
そうそうジョージ・クリントンにもちょっとした個人的エピソードがあって、以前Pファンク・オールスターズがフジロックに出たとき俺はバイトでホテルのバンド部屋前のセキュリティをやってていろんなアーティストを役得でそばから見てたのだけど、クリントンは異常な数のお菓子を袋いっぱいに抱えて俺のそばを通り過ぎて、ニヤっと笑っていったのだ。もうそれがそもそもPファンクの本質だとそのとき直感したわけで、つまりPファンクって袋いっぱいのお菓子が詰まってる音楽なのだと。とにかくみんなでお菓子パーティーだと。
SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT
NUMBER GIRL 向井秀徳
B000051SVZ

最後はこれ、ナンバーガール。俺的には反則だけど、どんなメジャーなやつでも紹介してとあったからいいかなと思って。
というか今、日本でメガネのブ男がロックのフロントマンとして許されるのはやはり向井秀徳の功績だと思う。スマパンウィーザーピクシーズのブラックのおかげでデブ、ブ男なりともロックできるのを証明したとおり、少なくともゴーイングアンダーグラウンドやらサンボマスターは向井に感謝せねばならぬと。
このメジャーで出たファーストはメガネ的には3曲目の『裸足の季節』。実際に向井がメガネをかけてることは知ってたけど、俺は初めて「ずれたメガネをかけ直す」って歌詞聞いたときは驚いたものだ。あと最近じゃ言われなくなった、まだそんなに売れないころの向井のあだ名は「のび太」であった。昔ライブで冗談で「のび太〜!」って言ってみたけど誰も知らんくて俺一人が恥ずかしい思いしたぞ。

ということで振り返ってみるとあんまかっこいいメガネ男子おらんね。ってことにないました。あと音についてあんまり説明しませんでしたけど、よかったら聞いてみてください。

追記:おまけ
ジョージ・クリントン一派(パーラメントファンカデリック、ブーツィーなど)のオフィシャル・サイトhttp://www.duke.edu/~tmc/pfunk.html
どんなファンキーなサイトかと思えばテキストだけであった。しかしそのテキストの中にもファンキーさはあったりする。グーグルの和訳使ってみたら何がなんだかわからんがよりファンキーな気もした。「gettin を' 始める十分 なインフォメーションよりmore はfunked!」って
しかしFAQとこはPファンクの歴史を知る上で使えます。「Mommy, What's A Funkadelic and how is it different from a Parliament?」とか